フェアレディZーL (2000cc、2シーター、AT)


周囲の予想を、おもいっきり外した選択でした。
U君やM君は280Z、B君は多摩ナンバーの“ロータスの狼”を想像していた?のではと思います。この頃には、車の存在は2番目になっていたので。私が5台の車を選び、「K子ちゃんの好きなのにするよ。」と、その中から選んでもらったのです。(Zは280を提案したのですが。「2000がいい!」と言われました。)


1000km点検は、納車4日目(2日間で千キロ)。その後、触媒を抜き、スペアタイヤ等の不要?物を降ろし。ガソリンも、通常は30L以上入れないようにして、車体を、なるべく軽くしていました。
左、転倒の為。今回も一足先に乗り替えたB君のオースター。チェリーFUでの経験を生かし?ロールバー装備のラリー仕様。中央、私のZ。右、M君の280Z-T。この時、M君のお兄さんも一緒に280Z-Tを購入したので、同じ人が3台のZを受注したようです。ここにX君とN君が来ると。白と黄色のRX-7が加わり。無線で指示をすれば、編隊飛行のようなチョット楽しい走りも可能でした。





時々、話題になった “キティちゃんZ” 
K子ちゃんが手書きしたもので。若い女性は、指を指して「可愛いー!」と言ってくれましたが。子供が寄って来て危ないので、書いてあったのは短期間だったと思います。キティちゃんが書いてある黄色いZが峠や街中をブレーキングドリフトで駆け抜けていたのです。私が見てみたかったですね。


最後の走り!
生まれて間もない娘を乗せて国道1号線を走っている時。妻に「子供が乗っているんだからスピード出さないで!」と、初めて怒られた?時。私の“走り回り屋”は終わりました。

でも、その後一度だけ。切れた走りをした事がありました。それは、意地の悪い外注係に「今すぐ納品して下さい・・・急いで下さいよ!」と言われ時計を見ると3時10分。納品受付は3時半迄。納品の用意をして車に乗り、時計を見ると3時20分になるところでした。制限時間は10分以内、(信号は止まれない!)と、自分に言い聞かせてスタート。
覚えているだけで19個の信号機(交差点)を無事クリアして。いつもは20分〜30分かかる場所へ、9分で到着しました。納品の受け付けでは、ボンネットからの熱気と床下からの熱風に驚かれ。外注係りは、あまりの早さに驚き「早かったですね。ご苦労様でした。」ばかり言っていました。怒られると覚悟していたら感動していたのが守衛さんで、目の前を横を向いて走り抜けたのを見て。「どうやると、あんな走りになるんだ。」と聞かれ。ブレーキングドリフトという言葉を知らなかった私は、「コーナーの頂点を目掛けて、タイヤをロックさせない急ブレーキを掛けるとなるんです。」と言うと、「何キロで曲がった?」と聞くので、「90km/hからブレーキをかけて、向きを変えて加速に移った時が60q/hだったと思います。」と言うと、呆れた顔をして標識を指差し「構内徐行な!」と言って守衛室に入ってしまいました。その後、外注係りは、何故か良く気が利く親切な存在になりました。


この時の事を考えると。過去に無茶をしたと思った事でも、どこかに理性のブレーキが働いていた事が分かりました。目的意識が働くという事は、凄い事だと実感した、恐ろしくもありワクワクする体験でした。


flowerDは、これで終了です。

押し入れの奥で忘れ去られていた過去。“俺の若い頃は・・・”という、お手本にならない話しでしたが。若いうちでないとやれない事、感動出来ない事が沢山あるのです。あっという間に過ぎ去る青春を、有意義に過ごして欲しいと願っています。