FlowerDについての質問 U

フェアレディZってドリフトし易い車なの?
Zをドリフトさせるのは、私には無理だと思っていました。公道でZが、お尻を振る姿は、急発進の時以外は見た事が無かったのです。私もドリフトに憧れ、雨が降ると喜んで出かけていましたが。一般道路で、ドリフトの練習は難しく、30〜40km/hで斜めにするのがやっとでした。その為、乾いた舗装道路でのドリフトは諦めました。しかし、Zばかりを約8万km走らせた頃。偶然にドリフトしたのです。とても素直な操縦性に、ゲームの“裏ワザ”を見つけたような気がしました。
ドリフトさせるのは難しく、ドリフトのコントロールは楽な車だと思いました。

車の色を塗り変えたの?
独身時代に乗ったZは3台でした。仕様は、私が乗っていた車のものです。
S30

フェアレディZ
2000cc 2シーター 4速MT 
GS30

フェアレディZ−L 2/2
2000cc 2+2シーター 5速MT
S130

フェアレディZ−L
2000cc 2シーター 3速AT

並べると判り易いですね。

本当にドリフトが出来たの?
イニシャルDの中で“いろは坂”を走るハチロクを見て思い出した事で。はっきりした説明をしてくれる人が身近にいないのでよく分りません。私がしていたのは、コーナーに向けてフルブレーキをかけるポイントをグリップ走行より少し奥に取り。フルブレーキによる前のめりの姿勢のまま、ステアリングを切り込むと(90°〜180°)。車は、一気に横を向き、四輪共滑りながらコーナーを抜けるというものでした。切り込んだステアリングは、コーナーの出口に向けて直進状態に戻すだけで。ブレーキングドリフトというより、慣性で横に滑っているだけと思っていました。


詳しい記憶があるのは、緊張した最初の時だけなので、その時の状況です。場所は、木曾の山の中。登りの右ヘアピンコーナーで。コーナーへの進入速度は60km/hと見て、フルブレーキを踏む直前にスピードメーターを見ると。2速エンジン全回=90km/hと思っていたのが120km/hだったのです。(3速ATの2速を、5速MTの2速と間違えた。) 少しでも多く減速しようと、コーナー内までタイヤをロックさせないフルブレーキを踏み続けると。リヤタイヤが滑り、一気に横を向き。四輪共横に滑りながらコーナーを抜けたのです。横を向く直前が90km/h位だったので、ドリフト状態に入ったのは80km/h位からでしたが。コーナーリング中は、スピ−ドメータ−を見たり助手席の心配をしたり、かなり余裕があり (助かったー!というより。面白れー!って感じでした。) 前にブレーキングドリフトは楽で楽しいと書きましたが。国道の左車線から路地に、直角に左折する時でも、曲がる直前が50km/h位になるフルブレーキ+切り込み(ハンドルは持ち替えない)をして直進状態に戻すだけで曲がれたので、とても楽に感じたのです。


ドリフトについて詳しくないので説明しにくいのですが、自転車でハンドルを切りながら後のブレーキをかけて滑らせるのと良く似た感じですが、気分的にはスキーで方向転換と減速を同時に行う感覚でした。ドリフトのコントロールは、ブレーキで加減していたような気がしますが。今となっては再現出来ない大昔の事なのでご容赦下さい。元テストドライバーのM君でも、Zだけは横を向けたのを見た事が無かったし、乾いた舗装道路で確かに横に滑っていたので。オ・マ・ケしてブレーキングドリフトが出来た!事にしました。
※D1グランプリを見てしまうと、と〜っても可愛いドリフトですね。でも、初めて走る峠を80km/h前後で滑っていたなんて、今では信じられない事です。

ドリフトの練習方法は?
アニメ、イニシャルDの中で、文太が「テクなんてもんは、教えられて身につくもんじゃねえ。自分で見つけるもんさ。」と言っていました。私のようなドリフトなら。沢山走る事で、自然に身についた“テク”なので、事故が無かったのかもしれません。今になって思うと、ドリフトが出来るようになったのは@100km/h前後のコーナーリング中に他の事を考えられるようになった。A4個のタイヤと荷重の移動が見えるようになった。の2つの要素があったと思います。事故を起こさないようにドリフトするには、滑らせる練習をするのでは無く。速く走った結果ドリフトした車を、余裕を持ってコントロール出来る。沢山の経験を積むのが、後悔しない方法だと私は思います。
と言っても“なんで、こいつは真っ直ぐ向いて走れないんだー?ヘッタクソだなー!”なんて思われている事もあるので、ご注意下さい。でも、コーナーリング中は、横にも揺れるロッキングチェアみたいで、と〜っても気持ち良かった記憶がありますよ。