腰痛とカイロプラクティック
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腰痛は文明の利器がもたらす現代病 |
腰痛になりやすい素質(因)
我が遠い祖先に逆のぼると、長いこと四本脚で這行し、背骨もハリ(梁)として使われていました。また、構造もそれに適するように作られています。人類が、二本脚で立ち色々の器具や火の使用は、人間としての意識を高め、文明が芽え始める一方、背骨は大黒柱として使われ始めた。そのため、背骨の後部の関節は不安定となりズレやすくなってきました、それを背骨の両側にある起立筋が支えています。
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腰痛の原因 |
前述しましたような素因に加えて、交通機関の発達した現在では歩くことも少なくなり、まして物を背負ったり、荷車を引く必要がなくなり、足腰の筋は弱くなってゆく一方です、その上動きの少ないデスク・ワークや自動車の運転等はこの傾向に拍車をかけています。そのため腰は硬くもろくなり、一寸としたことで腰を痛めることになるわけです。
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腰が痛くなったとき |
キックリ腰とか突発的に起こった腰痛。たとえば重い物を持ち上げた時とか、中腰で腰をひねった時とか、すべってころんで腰を打ったような時、あるいは朝起きたら腰が伸びなくなったという急激に起こった腰痛の場合は安静が第一です。激痛がおさまるまでの二三日は家で冷やして寝ていてください。激痛がとれたら信頼できる背骨の専門家である、カイロプラクティック・ドクターの所に行き、正しい診断を受けることをおすすめします。大部分の腰痛は、手術・薬・注射をしなくても治ります。しかし痛みを止めるだけの治療では再発を繰り返し、だんだんと悪くなります。どうしてもそこに痛みが出るのが、その原因をさがし、根本から治すのがカイロプラクティックの治療です。
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椎間板ヘルニア |
直立した背骨は一番上に重い頭を頂くことになり、丁度、重石を乗せられた漬物のように、動きの少ない椎間板は徐々に脱水化して水分が少なくなり、また養分の吸収も悪くなり老化を早めます。腰痛を繰り返し、それを放置しておくと、椎間板の椎核を包んでいる線維輪に裂け目ができ、これが突出したり、あるいは中の髄核が突出したりする、これが椎間板ヘルニアです。
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予防と対策 |
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日頃から適当な運動を行い身体のバランスを保つ(軽い運動で結構ですから一週三回位い全身運動を行う)。 |
A |
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バランスのとれた食物と睡眠を充分に取る。 |
B |
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一週一回のテニス、ゴルフ等の運動はかえってよくありません。 |
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腰痛の患者さんに |
1 |
柔らかすぎる寝具はさける |
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・フトンの下のマットレスは取ってください |
2 |
枕は柔らかくて低目のものを使用する |
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・高い枕は脊髄神経を緊張させます |
3 |
寝る時は上を向き、膝の下に枕を入れる |
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・又は横に寝て膝を曲げる |
4 |
あぐらはさけること |
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・椎間板に一番負担がかかります |
5 |
身体を強く曲げたりねじったりしない |
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・床のものを取る時は膝も曲げること |
6 |
腹はできるだけ暖めること |
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・急性または痛みのひどい時は冷やします |
7 |
車の運転や電車に乗ることも控える |
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・振動が椎間板を刺激し老化を早めます |
8 |
ビタミンCを多く含む柑橘類を多くとる |
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・筋の緊張をとり、痛みをやわらげます |
9 |
コルセットをする |
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・腰部の固定、運動制限と圧力を、軽減します |
10 |
精神的にリラックスして休養をとる |
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